【山梨・甲州】武田信玄の菩提寺「恵林寺」の見どころ・歴史完全ガイド!
乾徳山 恵林寺(けんとくさん えりんじ)で御朱印をいただきました。

📋 基本情報
[乾徳山 恵林寺]
所在地:山梨県甲州市塩山小屋敷2280
駐車場:無料駐車場あり
アクセス:JR中央本線「塩山駅」からバス「恵林寺前」下車、中央自動車道「勝沼IC」から車で約20分
📝 参拝情報
拝観時間:8:30 ~ 16:30
拝観料:大人 300円 / 子供 100円
※本堂・庭園の拝観料、宝物館は別途料金が必要です。
🖌️ 御朱印の種類と志納料
感染症対策等の観点から、現在は持参した御朱印帳への直接の書き込み(直書き)は行っておらず、あらかじめ用意された紙(書置き)での授与となっています。
主な御朱印の種類
・武田不動尊(たけだふどうそん)
一番人気の定番御朱印です。明王殿に安置されている、武田信玄公等身大とされる不動明王にちなんでいます。
・釈迦如来(しゃかにょらい)
恵林寺のご本尊である釈迦如来の御朱印です。
・夢窓国師(むそうこくし)
開山である夢窓疎石にちなんだ御朱印です。
・正月・初詣限定
新年の干支をモチーフにした記念朱印などが元旦から頒布されます。
・春(桜朱印)
境内の桜の時期に合わせ、桜のスタンプやイラストがあしらわれた華やかな御朱印が登場します。
・9月(開山夢窓国師記念)
9月30日の毎歳忌を記念した限定枚数の特別朱印です。
・12月(成道会記念)
お釈迦様のお悟りを記念した特別な御朱印が頒布されます。
※5月12日現在、下記の特別御朱印が頒布されています。
・武田不動尊特別御朱印(切り絵見開き)2種類(各限定300枚)
・国重要文化財指定記念御朱印
志納料:300円~1500円
受付場所:本堂(拝観受付)の窓口にてご対応いただけます。
受付時間: 8:30 ~ 16:30(年中無休)
山梨県甲州市にある「恵林寺」は、戦国時代の名将・武田信玄公の菩提寺として全国的に有名なお寺です。
歴史ファンはもちろん、美しい庭園や厳かな雰囲気に癒やされたい大人旅にもぴったりのスポット。
今回は、恵林寺を訪れる前に知っておきたい歴史の背景や、絶対に外せない見どころを分かりやすくご紹介します!

🖌️ 今回拝受した御朱印
左側は「国重要文化財指定記念」の特別御朱印、赤地に金色の箔押しで不動明王さまがあしらわれた素敵な御朱印です。
右側は、武田信玄公の命日となる4月12日から限定300枚の頒布となっている「武田不動尊特別御朱印」です。
切り絵の見開きとなっていて、日付は四月吉日なっています。

☘️ 徳川家康が再建した重要文化財「四脚門(赤門)」
総門をくぐり参道を進むと現れるのが、ひときわ目を惹く朱塗りの「四脚門(通称:赤門)」です。
織田信長の焼き討ちにより一度は焼失したものの、慶長11年(1606年)に、徳川家康によって見事に再建されました。
桃山時代の豪壮な建築様式を今に伝える貴重な遺構として、国の重要文化財に指定されています。

🔥 語り継がれる覚悟の場所「三門」
四脚門の先に佇む、重厚な木造の「三門」(山梨県指定文化財)には、快川国師が残した「心頭滅却〜」の言葉(遺偈)が掲げられています。
かつての悲劇と、高僧の壮絶な覚悟に思いを馳せずにはいられない、恵林寺の歴史を象徴する場所です。

🏛️ 恵林寺の「三重塔(仏舎利宝塔)」
昭和48年(1973年)に建立された比較的新しい木造建築です。
屋根は美しい銅板葺きで、初層(1階)の正面には板唐戸(木製の扉)と連子窓があしらわれ、それ以外の面は白壁造りになっています。
塔の下層は納骨堂となっており、仏舎利(お釈迦様の遺骨)を祀る「仏舎利宝塔」として建てられています。

💫 恵林寺の「開山堂(かいさんどう)」
恵林寺の歴史において非常に重要な役割を果たした3人の高僧がお祀りされている甲州市指定有形文化財の格式高いお堂です。
👤 祀られている「三像」
お堂の内部には、以下の3人の木造坐像が安置されています。
・夢窓疎石(むそうそせき / 夢窓国師)
1330年に恵林寺を開いた開山(創設者)です。
安置されている像の頭部は、国師晩年の姿をリアルに伝える南北朝時代の貴重な作として山梨県指定文化財となっています。
・快川紹喜(かいせんじょうき / 快川国師)
武田信玄公に招かれ、恵林寺の格を高めた名僧です。
織田信長による焼き討ちの際、三門の上で壮絶な最期(火定入滅)を遂げました。
・末宗瑞曷(まっしゅうずいかつ / 末宗和尚)
快川国師の弟子です。焼き討ちの直前に快川の命で脱出し、のちに徳川家康の命を受けて恵林寺を再興しました。
この開山堂は「法堂」も兼ねており、寺院としての重要な法要や儀式を行う空間でもあります。

✨ 開山堂の見事な彫刻
堂々とした佇まいで、軒下の見事な木彫り彫刻など、禅宗寺院らしい凛とした建築美を間近で見ることができます。

🔶 「方丈(本堂)の正門」
開山堂のさらに奥、本堂の手前に佇む正門を撮影。
格式の高い寺院の証である「五本線の筋塀(すじべい)」に囲まれた門は、普段は固く閉ざされており、その先にある本堂の神聖さを際立たせています。
屋根には武田信玄公の家紋「武田菱」もしっかり刻まれていて、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのような静かな感動を味わえました。

🏯 恵林寺の庫裡(大庫裡)の4つの特徴
✔️ 日本有数の巨大な規模
恵林寺の庫裡は一際目を引く大きな茅葺き風の屋根を持っており、日本有数の大きさを誇ります。
その広さから、第二次世界大戦中には東京から疎開してきた約150人の小学生たちが、ここで寄宿生活(学童疎開)を送っていました。
✔️ 本堂や名勝庭園への「拝観受付」
現在の庫裡は、参拝者が靴を脱いで上がる拝観チケットの購入場所・受付窓口になっています。
ここから中に入り、本堂(方丈)や国指定名勝の庭園、うぐいす廊下、信玄公の墓所へと順路が続いていきます。
✔️ 正面にそびえる「風林火山」の屏風
庫裡の玄関をくぐると、目の前に武田信玄公の軍旗として有名な「風林火山」の文字が書かれた大きな屏風がどっしりと構えており、信玄公の菩提寺らしさを肌で感じられる人気のフォトスポットになっています。
✔️ 明治時代の再建建築
もともとの建物は明治38年(1905年)の火災によって一度焼失してしまいましたが、明治時代末期(1907年頃)に現在の姿へと見事に再建されました。
お土産売り場も併設されており、境内散策の拠点となる場所です。
運が良ければ、受付周辺で気持ちよさそうに昼寝をしている恵林寺の看板猫に出会えることもあります。
📜 恵林寺の歴史
🤝 名僧と名将が紡いだ物語
恵林寺は、鎌倉時代末期の1330年、甲斐国の守護であった二階堂貞藤が、高僧・夢窓国師(むそうこくし)を招いて開山したのが始まりです。
後に戦国大名・武田信玄公がこの寺を深く信仰し、自身の菩提寺(お墓を置くお寺)に定めたことで、武田家と強い絆で結ばれることになります。
💥 「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」の舞台
武田氏が滅亡した際、織田信長軍は武田方を匿ったとして恵林寺を焼き討ちにしました。
この時、当時の住職であった快川(かいせん)国師が、炎に包まれる三門の上で残したとされる辞世の句が、あの有名な「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」です。
現在の恵林寺は、その後に徳川家康公によって再建され、今もその歴史の重みを伝えています。
🍁 国の名勝「夢窓国師作の庭園」(※次回の宿題に!)
本堂の裏手には、開山である夢窓国師によって築造された池泉回遊式庭園が広がっており、国の名勝にも指定されています。
京都の天龍寺や西芳寺(苔寺)の庭園を手がけた夢窓国師の傑作の一つで、本来なら四季折々の美しい自然と静寂に浸れる素晴らしい場所なのですが……。
実は私が訪れたときは、ちょうど遠足か何かの行事だったようで、中学生の大勢の団体さんとタイミングがバッティング!
あまりの賑やかさに、今回は見ることができず本当に残念でした……(涙)。
「次に来るときは、静かな平日の午前中を狙ってリベンジするぞ!」と心に誓っています。
みなさんも、訪れる際は事前の混雑チェックをおすすめします!
🌿 信玄公の魂が眠る「武田信玄公墓所」
境内奥には、武田信玄公の墓(廟所)がひっそりと佇んでいます。
通常は非公開ですが、毎月12日の命日など、特別な日にのみ特別公開されます。

👹 武田信玄公宝物館わきの巨大な「庫社の鬼瓦」
恵林寺に残る巨大で重厚な鬼瓦。
武田菱を抱いた姿に、寺の歴史と武田家の威厳を感じました。

🍡 境内の「武者だんご」
恵林寺をゆっくり参拝した後は、境内のお団子屋さんで一休み。


海苔巻きの香ばしい磯部団子と、粒あんがたっぷりのったよもぎ団子、どちらも最高でした。
焼き立てのお団子とお茶のセットで最高の和み時間、五感が癒やされました。

🌸 境内の庭園
お団子をいただいた後、境内の庭園へ。
青空と新緑が池の水面に映り込んでいて、あまりの美しさにしばらく時間を忘れて見とれてしまいました。
境内を吹き渡るそよ風が、とても心地よかったです。
⛩️ 参拝後記
武田信玄公の息吹と、激動の歴史を今に伝える恵林寺。
美しい庭園を眺めながら静かに過ごす時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。
周辺には甲州市名物の「ほうとう」が味わえる食事処やワイナリーも多いので、ぜひ山梨ドライブの目的地として足を運んでみてくださいね!
