高田山本寺専修寺(たかださん ほんじ せんじゅじ)で御朱印を頂きました。
参拝日:2023.05.12

本寺専修寺は浄土真宗の宗祖・親鸞聖人が建立した唯一の寺といわれており、昭和42年(1967年)には境内が国の史跡に指定された由緒ある古刹です。

「高田山本寺専修寺」
所在地:栃木県真岡市高田1482
駐車場:あり(無料)
アクセス:北関東自動車道「真岡IC」より約15〜20分

栃木県真岡市の静かな集落に、ひっそりと、しかし圧倒的な存在感を放つ場所があります。
それが「高田山 専修寺」。
ここは、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が、その生涯で自ら建立した「唯一の寺院」と言われている、まさに聖地です。

■本寺専修寺の歴史
嘉禄元年(1225年)浄土真宗の開祖・親鸞が、真岡城主・大内国行の懇願により建てられた寺院と伝わります。
信濃国善光寺の本尊である秘仏を模した「善光寺式阿弥陀三尊」を善光寺よりお迎えし本尊としたそうです。
戦国時代には下野国の有力領主・宇都宮正綱の庇護を受け、その子・宇都宮成綱や塩谷孝綱兄弟も手厚く保護したと記録があります。
本寺専修寺は大永6年(1526年)兵火によって炎上、以降は荒廃していましたが、江戸時代に再建され現在に至ります。


「涅槃堂」
平成12年(2000年)に建立されました。
涅槃像(県指定重要文化財)が安置されています。

■親鸞聖人の流れをくむ聖地
この地は、親鸞の教えを受け継ぐ「高田門徒」の中心地。
つまり、浄土真宗の広がりを語る上で欠かせない拠点です。

華やかな大寺院とは違い、信仰の“原点”に近い空気が残っているのが特徴。
派手さではなく、積み重ねてきた歴史の重みが感じられます。
ここが「本寺」と呼ばれるのは、真宗高田派のすべての源流がこの地にあるからです。


「木造金箔塗大涅槃像(ねはんぞう)」
元禄15年(1702年)江戸湯島久兵衛によって木造金箔塗りで造られた3mの涅槃像は日本一ともいわれ、その穏やかな表情には思わず手を合わせたくなります。
昭和39年(1964年)に栃木県の重要文化財に指定されました。


「鼓楼」
弘化3年(1846年)に再建されたそうで、太鼓は名古屋来迎寺の門徒が天保13年(1842年)に寄進したものだそうです。


茅葺の「御成門」

■専修寺の「二つの顔」
歴史ファンなら知っておきたいのが、三重県津市にある「本山専修寺」との関係。
戦国時代の戦火を避けるため、歴代上人が三重の一身田へと拠点を移したことで、あちらが「本山」、ここ真岡が「本寺」となりました。
華やかな「本山」に対し、こちらの「本寺」は、親鸞聖人が実際に歩き、教えを説いた“土の匂い”がするような、素朴で力強い歴史が息づいています。


「鐘楼堂」
嘉永2年(1849年)に再建され、見事な彫刻が施されています。
工匠は、伊勢四日市願誓寺住職・武内義道師だそうです。
梵鐘は三百年以上前に江戸の藤原重正によって造られたものを江戸の門徒が寄進したものだそうです。


「如来堂」
元禄14年(1701年)に再建された如来堂には「本尊・一光三尊仏」が秘仏として安置されています。


「御影堂」
寛保3年(1743年)に再建された御影堂は、栃木県内の堂宇としては輪王寺三仏堂に次ぐ大きさなんだそうです。

樹齢を重ねた木々に囲まれた境内を歩くと、800年前の親鸞聖人の息遣いが聞こえてくるような、不思議な安心感に包まれます。
歴史好きの方はもちろん、心をリセットしたいとき。ぜひ、栃木の「本寺専修寺」を訪ねてみてください。

■歴史好きにこそ刺さる場所
本寺専修寺は、「有名観光地ではないけど、確実に“格”がある場所」です。

戦国・宗教勢力・門徒文化――
そういったテーマが好きなら、かなり刺さるはず。

静かな場所で、歴史を“想像する時間”、そんな贅沢な体験ができる一寺でした。


「開宗八百年記念限定御朱印」を拝受しました。
書き手の方がご不在のため、書置きでのご対応でした。
2023.05.14 16:26 | comment(0)

中村八幡宮で御朱印を頂きました。

「中村八幡宮」
所在地:栃木県真岡市中556
駐車場:あり(無料)
アクセス:北関東自動車道「真岡IC」から約15分

栃木県真岡市の静かな森に包まれた中村八幡宮。
ここは単なる地域の守り神ではありません。
実は、戦国最強の武将の一人・伊達政宗で知られる「伊達氏」のルーツが眠る、歴史ファン必見の聖地なのです。

■中村八幡宮の歴史
白鳳4年(676年)天武天皇の勅令により全国に建立された社の1つと伝わります。
永承年間に源頼義・義家父子が前九年の役に際し北関東に建立した8社の八幡社のうちの1社が中村八幡宮だそうです。
文治5年(1189年)源頼朝率いる鎌倉軍の奥州遠征の折、当地領主・中村宗村は当社に戦勝祈願をして参陣し武功を挙げ、奥州伊達郡の地頭職を任じられると伊達郡に移住、伊達氏の祖となったそうです。


「ご神木」

■始まりは天武天皇の勅願
中村八幡宮の歴史は驚くほど古く、白鳳4年(676年)にまで遡ります。
天武天皇の勅命により建立されたと伝えられており、古くからこの地の信仰を集めてきました。
一歩足を踏み入れると、栃木県指定天然記念物の「社叢(しゃそう)」が作り出す厳かな空気に圧倒されます。


「社殿」
本殿は宝徳3年(1461年)頃の造営と伝わり、真岡市の有形文化財となっています。

■伊達氏の祖・中村宗村(念西)ゆかりの地
この神社の最も興味深い点は、伊達氏の始祖とされる中村宗村(なかむら むねむら)との関わりです。
鎌倉時代、源頼朝による奥州征伐で軍功を挙げた宗村は、頼朝から陸奥国伊達郡を賜りました。
彼が奥州へ下る前に拠点としていたのが、ここ中村の地です。
境内には、頼朝から寄進されたと伝わる書状などの家宝が今も大切に保管されており、武家社会の黎明期を今に伝えています。


拝殿には注連縄が張られ、奉納された古い絵や八幡宮の扁額が飾られていました。

■今に息づく武士の気風「流鏑馬(やぶさめ)」
中村八幡宮を語る上で欠かせないのが、毎年9月に行われる例大祭の流鏑馬です。
これは、仙台藩5代藩主・伊達吉村が、祖先ゆかりの地であるこの神社に神馬を奉納したことをきっかけに始まったとされています。
疾走する馬の上から的に矢を射る勇壮な姿は、まさに伊達氏の武勇を象徴する光景。
江戸時代、遠く離れた仙台の殿様が、わざわざこの地を敬ったという事実に、歴史のロマンを感じずにはいられません。

■静寂の中で歴史を噛み締める
現在は「勝負事」や「交通安全」の神様としても親しまれている中村八幡宮。
華美な装飾はありませんが、苔むした石段や巨木に囲まれた境内は、当時の武士たちが戦勝を祈願した姿を想像させる力強さがあります。


拝受できる御朱印は2種類ありました。


直書きで頂いた通常御朱印

伊達政宗という巨大な星を生んだ一族が、かつてこの栃木の地で力を蓄えていた――。
そう思うと、何気ない風景も違って見えてきます。
歴史の「点」と「線」が繋がる感覚を味わいに、ぜひ真岡へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023.05.12 11:03 | comment(0)

孤峰山 蓮馨寺(こほうざん れんけいじ)で御朱印を頂きました。
参拝日:2023.04.24

「孤峰山寶池院蓮馨寺」
所在地:埼玉県川越市連雀町7-1
駐車場:あり(無料)
アクセス:西武新宿線「本川越駅」より徒歩約10分、JR・東武東上線「川越駅」より徒歩約20分、川越駅・本川越駅から東武バス(神明町車庫行など)に乗車し、「蓮馨寺」または「蓮馨寺北」バス停にて下車すぐ。

小江戸・川越のメインストリート、蔵造りの町並みへと続く道の入り口に、ひときわ穏やかな空気をまとったお寺があります。
それが今回ご紹介する「孤峰山 蓮馨寺(こほうざん れんけいじ)」です。

■蓮馨寺の歴史
天文18年(1549年)河越城主・大道寺政繁の母・蓮馨尼(れんけいに)が、民衆を救うために開いたのが始まりです。
開山は大道寺政繁の甥にあたる感誉存貞上人で、存貞上人は増上寺第十世法主となったそうです。
また、源誉存応上人(増上寺の十二世法主)など代々、高僧が住職となったお寺だそうでで、すぐ近くに鎮座している川越熊野神社は、蓮馨寺の然誉文応僧正が創建しました。

江戸時代には幕府から厚い保護を受け、徳川家康公から「浄土宗の関東十八檀林(僧侶の養成機関)」の一つに認められた名刹でもあります。
かつては多くのお坊さんがここで修行に励んでいたと思うと、背筋が伸びるような歴史の重みを感じます。

現在、小江戸川越七福神巡りの第五霊場となっていて、境内には福禄寿がお祀りされています。

■「なでる」と治る?おびんづる様と呑龍上人
境内に一歩足を踏み入れると、まず迎えてくれるのが本堂の軒下に座る「おびんづる様」。
自分の体の悪いところと同じ場所をなでると病気が治ると言われていて、長年多くの参拝客に撫でられてきたそのお姿は、ピカピカに光り輝いています。
また、ここには「子育て呑龍(どんりゅう)様」と呼ばれる呑龍上人も祀られています。
捨て子を弟子として育て、命を救ったという伝説から、今でも安産や子育ての守護神として厚い信仰を集めています。

■立ち寄りグルメ
名物の「焼きだんご」
参拝後のお楽しみといえば、境内にある「松山商店」の焼きだんご。
醤油の香ばしい匂いに誘われて、つい手が伸びてしまいます。
甘くない、昔ながらの素朴な味わいは、散策のお供にぴったりです。


直書きで頂いた御朱印

蓮馨寺では、主に以下の御朱印をいただくことができます。

ご本尊(阿弥陀如来)の御朱印:中央に力強く墨書きされた文字が印象的です。

福禄寿神の御朱印:蓮馨寺は「小江戸川越七福神」の第五番霊場。幸福・高禄・長寿を授ける福禄寿の御朱印も人気です。

※御朱印は本堂向かって左側の受付(寺務所)でいただけます。

歴史と人々の願いが溶け合う蓮馨寺。川越観光のスタート地点として、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
2023.05.02 23:36 | comment(0)
+-Profile-+
プロフ

関東を中心に御朱印巡りをしている夫婦です。
実際に参拝した神社やお寺の御朱印、アクセス、混雑状況をリアルに紹介しています。

insta
+-お知らせ-+
リニューアル完了しました。
+-最新記事-+
+-最近のコメント-+
+-カテゴリー-+